【長期円安時代に備えろ!】外国人は日本のこんなところに興味あります【渡米生活30年以上の私が語る日本の魅力】
今回は現役ユーチューバー、そしてこれからユーチューバーになろうとしている人、または模索している人を対象に書かれた記事になります。内容は至ってシンプル。今現在進行形で日本円が長期円安傾向に入ろうとしている中、安くなった日本は買い叩かれるだの、生活コストが上昇して貧困に陥る家計が増えると予想するなど、ネガティブな話題ばかり。でも発想を変えればこれは千載一遇のチャンスなんです。まずはこれを説明します。
コロナ禍が約2年余り続いたアメリカ社会。その間、自宅での活動が増えたわけですけど、ネット空間があるお陰で様々な恩恵を受けました。その一つがエンターテイメント、ネットフリックスとかアマゾンプライムとかで、娯楽を楽しむスタイルに没頭した時間、増えたと言う人多かったはず。ここで何が起きたか?アメリカ人が字幕付きで映画を観たりアニメを観たりすることが苦にならなくなったんです。
ユーチューブで試聴する際、私ならばKPOP番組など日本語サブタイトル設定で観ています。自動翻訳が完璧でなくても、何を喋っているのかぐらいならば内容を理解できて、それだけで十分番組を楽しむことができます。韓国からエンターテイメントが世界(英語圏など)に向けて配信されていますけど、それはほとんど字幕付き、英語字幕付きで試聴されています。
アメリカのマーケットって消費市場ではやっぱり大きいんです。ここの市場が字幕付きでも大丈夫、というように変化しました。これは日本でコンテンツ配信をしている人には千載一遇のチャンス到来なんです。どうして?もう円安なんで、海外から日本に行く場合、ネット空間だろうが、実際に行くとなった場合でも、安いんです。
消費するのに自国と比べると、”あぁ安い、で、質が良い”というのが当たり前の状況に出会う場面が多くなります。だから日本から外に向けて配信できる人はチャンス到来、円安という状況を最大限有利に働かせるには日本という魅力的な市場を外に向けてアピールすることが求められているんです。どうやって?
もうSNSがこんなにも日常生活に、社会に浸透しているじゃないですか。それらを利用するんです。ユーチューブがこんなにも身近に感じられる世の中になった今、日本のコンテンツを海外に向けて英語字幕付きで動画配信できる人は円安時代にサバイバルできる機会を得たと言っても過言ではありません。
渡米生活30年以上の私が教える日本の魅力
では日本の何がそんなに魅力的なのか?海外から見て、日本の何が今更魅力的なのか?ということを書いていきたいと思います。実際、私は渡米生活既に30年以上経過していおり、感覚が外国人のそれと一緒です。日本の風景を見て美しいと感動し、日本食など美味しいものの紹介にヨダレ満喫の状態に陥り、日本の季節折々の自然を楽しんでいる感覚は外国人が抱く感動と似たようなものと思われます。
故に、日本に存在しているこんなこと、あんなことに興味がある、ということを日本人ではなく、外国人として日本にいる日本人の皆さんにお伝えできると思っております。その情報をヒントにコンテンツ制作の企画を考え、行動に移し、実際ユーチューブなどを利用して、海外向けに配信してみる。
円安時代到来、観光立国を目指す
既に英語以外の字幕付きで配信し、凄い勢いで成長しているユーチューブチャンネルも存在しています。円安時代到来、海外と接点を持つことのみで個人ではサバイバルできる時代に突入したのです。海外からみれば、まだまだ日本は不思議国家、生活の周りに面白いコンテンツが山ほどあります。今後は観光立国としてある程度、観光産業を育てていかざるを得なくなりますから、その意味でもユーチューブで先取りしたポジション、英語字幕付き、多言語化した動画配信できる、を取りに行くことは大事だと考えています。
日本には美しい自然がたくさん存在し、四季のある豊かな国です。それに加え安全で街自体も綺麗に保たれています。この感覚は海外では普通ではないんです。街も汚いというかゴミがそこらじゅうに散らばっているのは当たり前です。安全は金で買う、つまり住む環境は高い家賃などを支払って考慮するということ。普通に安全が手に入る日本社会とは大きく違うんです。
それでいて食べものも美味しいですし、海外に比べると安い。今後少しは物の値段上昇とともに食事に関してのサービスも値段が上昇すると思いますけど、何せ円安ですから安いんです。食事、観光、安全、で訪れるのに安い、となったらもうそれだけで日本へ旅行しに行きたい、となるんです。海外からのインバンドは必ず戻ります。そして北海道のニセコで起こっているような現象が日本各地で起こるようになります。
北海道ニセコで起こっている現象、ご存知でしょうか?もうラーメン一杯がニューヨークのそれと変わらないぐらいの値段になっています。つまり2000円とかのレベル。食事やサービスを提供する側も地元の人を対象にしても安い値段設定しかできないので、懐具合に余裕のある海外からのお客様用の値段設定にするんです。今後、円安が益々進めばこのような現象が日本各地で起こってくると思います。
値段設定を高くしてもお客がいなくならないところは、海外と接点のあるところ。海外からのお客様が自分のところにお金を落としてくれる仕組みを築いたところ。美味しいものは地元に人に提供されるより、海外からのお客様に向けて提供されるでしょう。でもこれで良いと私は思っています。現場で働く人が長時間、安い賃金で働かされている環境が改善されるかもしれません。上乗せされて得た利益は従業員へ還元されるべきです。
外国人は日本のこんなところに興味があります
では海外に住んでいる人は日本のどんなところに興味あるのでしょう?私から言わせるともう全てです。生活環境の周り全て!朝起きます、普通に蛇口をひねればお湯が出ます。これは世界の多くの国では当たり前ではありません。ましてや水道水を飲めるところは希少です。日本の生活、住居空間も非常に興味があります。集合住宅、アパートメント、マンション、ホテル、ラブホテル(何それ?って感じです、外国人は)、民宿とかも。
交通手段、お店環境、レストラン、道の駅(これは絶対に魅力的です!)、学校環境、仕事場、トイレとか、綺麗で安全で秩序が揃っている国、それが日本です。他の先進国と比べても日本は進んでいますから。ネガティブ要素も面白いネタになります。いまだに現金が多く流通している社会とか、コンビニでの会計システム、役所とか銀行での手続きの様子とか、デジタルが進んでいない環境もネタになります。
キーワードは自然、食事、安全、快適、などでしょうか。日本〇〇百選とかあるじゃないですか。これもネタになります。日本のお城とか、神社、お寺なども海外からの視聴者は興味津々で魅力的な素材になり得ます。豪華朝食を提供するレストラン百選とか、スイーツならこのお店百選、お土産物ならばこの品百選、1000円以下で楽しめるランチ百選、など。他にも趣味などのフィールドはいかがでしょう。
ゴルフ環境はどうでしょう?ツーリング、キャンピングなどは安全で自然が豊かな日本ならではの趣味だと思います。園芸、盆栽、書道、手芸、写真、何でもありです。普段街中を散歩する際に目に入ってくる全てが海外の人にとってはちょーーーーー新鮮な材料なんです。ですから日本に住んでいるならばそれだけでチャンス。動画配信を海外の視聴者に向けて配信してはいかがでしょうか?ニーズはあるのです。
成功している二人のユーチューバー紹介
ではここでユーチューブで成功している、視聴者をたくさん得て、収益化できている二つのチャンネルをご紹介します。この二人は普通に存在している日本の方で、有名人でもないし、何か特別な存在でもないと思います。ただ日本にある、そこに存在してる生活の中で見つけたものを配信して人気が出た人たちです。
まず最初は「Travel Alone Idea」というチャンネル。顔出しなし、声出しなし、名前出しなしの所謂ステルスチャンネルです。動画を観ていただけるとわかるんですけど、中々良いポイントを押さえていて、海外からの視聴者が興味を抱く内容を配信しています。勿論、英語字幕付き(60言語の字幕に対応してます)。チャンネルを始めたのが2021年10月終わり頃ですから、まだ半年ぐらいしか経っておりません(2022年4月)。動画もまだ14個と少なめ、ですがチャンネル購読者、100万人達成しています。
人気のある動画を観るとほとんどの動画、視聴回数100万回以上です。この人上手だなぁと動画を観ていて強く思いました。もう海外からの旅行者が、日本へ行きたい、という誘惑ボタン押しまくり状態を作り出していますから。この方の動画は日本にある普通の風景の一部を動画にしただけです。ですので、特別なことをしているわけではなく、もう誰にでも出来ます。多分、この方は20代の日本人男性です。
もう一つのチャンネルは「Choki」という日本人女性の普通の日常を撮影配信しているもの。この方もチャンネル登録者数、100万人達成しています。動画数は57個(2022年4月現在)と少なめ。この方の人気動画もほとんど視聴回数100万回を超えています。内容自体は至ってシンプル、ポイントは英語字幕を付けて配信していること。英語の他に12言語と多言語化もしています。動画内容はほとんど家の中の様子、別に何処へ出掛けているわけでもありません。
今からでも遅くない理由
如何でしょうか?自分も出来る、と感じていただけたでしょうか?ユーチューブはまだまだ飽和状態ではありません。既存の日本人ユーチューバーのほとんども日本人に向けた配信をし続けています。英語字幕、多言語化対応できているユーチューブチャンネルはまだまだ少ないのです。まだチャンスに気づいていない状態。ですから今からでも遅くはないのです。
名前出しなし、声出しなし、顔出しなしでも、海外からの視聴者が興味のある内容を英語字幕付きで、多言語化して配信できるならば、チャンスなんです。コロナ禍の過去2年で、アメリカ人が吹き替えなしの、字幕付きの動画に慣れてしまったんです。ですから日本から海外へ向けて動画配信、英語字幕付きの動画は今後、益々人気が出るものと思われます。
そしてこの円安という厳しい状況の中で、唯一サバイバルできる手段があるとすれば、日本の外とつながること、日本円以外の通貨で稼ぐことができることが望ましいのです。それもできない、という方でも海外と接点を持っていて、日本にお金を落としてくれる仕組みを築くことはとても大事です。これならばできるという人はインバンド需要増加に向けて準備するべき。
ユーチューブを利用してあなたが日本で行っていることを宣伝してください、英語字幕付きで。マーケット戦略の一つとして利用するのです。上手くいけば、あなたのファンになる人が増えるでしょうし、何らかの形でお金を落としてくれる仕組みを創造できるかもしれません。何度でも言いますが、海外とつながること、日本の外とつながることでしか、これから訪れるであろう長期円安時代の中、サバイバルできる個人としての可能性が残されていないのです。
まず始めてみよう。動画散歩のお勧め
まずは気軽に日常のものを何でも良いから撮影してみる。お散歩に出かける際、買い物に出かける際、会社に出社する際、学校へ行くときに、撮影機材、スマフォで大丈夫、をお供に何でも良いので撮影してみる。日本の日常は海外からは全て新鮮に映るのです。海外にあっても日本のスタバはどう違うのか?店内の様子、出されている商品、興味あります。デパ地下、興味あります。コンビニもアメリカのそれとは大違いです。
撮影する際に参考となるであろう、動画チャンネルを紹介します。「Yuichi Ishida」さんのユーチューブチャンネルは動画撮影素人の人向けのコンテンツが充実しています。何に気をつけて撮影すれば良いのかなど、参考になる動画が多いのでお勧めです。動画編集も無料で手に入る「iMovie」で最初は良いのです。とりあえず手を動かしてみることの方が大事で、教材ならば無料で、良質なものがユーチューブにたくさんありますから。
Justo Do It
最後にまとめ。コロナ禍でアメリカ人の動画に対する試聴する姿勢に変化が出ました。字幕付きで海外のものを消費し始めたのです。このことは日本からコンテンツを配信するチャンスとなります。そしてこの円安。日本は安くて魅力的、という要素が益々強まりますから、生活コストが高くなる、というネガティブばかりに目を向けるのではなく、逆にこの円安を利用するべく戦略をとるのです。ユーチューブを利用してコンテンツ配信、英語字幕付き、多言語化して配信してください。
円安イコール、海外とつながる、日本の外と繋がる個人は生き残る術を手にしたようなものです。生活コストが上昇しても、海外からお金を落としてくれる仕組みを持っていればサバイバルできるのです。多くの日本人が円安時代、サバイバル手段を持たない中、ユーチューブを利用して日本の生活様式の一部を配信できる人は生き残っていけるでしょう、あなたならば出来ます!後は行動するかしないか。成功している普通の人の例は勇気を与えませんでしたか?